業界一の訴訟弁護士を目指す弁護士事務所で働くやりがい ~新田・天野法律事務所の中堅弁護士3人に聞いてみた~

それぞれが専門の領域で事案に向き合う弁護士集団

現在はどんな事案を担当することが多いですか?

冨田弁護士

私は、交通事故で賠償請求を受ける側の事案が比較的多いですが、弊所の他の弁護士と比べると、火災新種保険など交通事故以外の賠償請求への対応も多いかもしれないですね。

真之介弁護士

つまり会社とか個人で火災保険とかいろんな保険に入っていて、いざ災害が起きたとか、企業活動の中で他人に損害を与えてしまったという時に、保険に入っていたお客さん側で適正な保険金額を査定するとかそういうことだよね。

冨田弁護士

そうですね。 なので、交通事故以外の賠償も比較的相談は多いです。
交通事故だからといって必ずしも決まった型があるわけではありませんが、火災新種保険が関係する事案はより非定型的です。法令を幅広く使うっていう意味では、頭の体操にもなりますし、依頼者、保険契約者のニーズがどこにあるのかを感じるきっかけにもなるので、良い経験ができていますね。 真之介弁護士はどうですか?

真之介弁護士

私は事案の種類でいうと、みんなと同じく事務所の核となっている交通事故損害賠償の訴訟が半分を占めていて、残り半分は宝飾や時計などの携行品の事件がかなりの割合を占めているという感じですね。

冨田弁護士

携行品の事件というのは、保険金請求をしている人の中には携行品を「盗まれた」と嘘をついて申告する人がいるってことですよね。

真之介弁護士

そうですね。
世の中には、嘘ついて儲けようと思う人がいないわけではないので、そういう不正を排除していかないと保険の制度が保たれない、その意識を常に持った上で、きちんと適正な査定、支払いをお手伝いすることを意識しています。 寺澤弁護士はどうですか?

寺澤弁護士

私もやはり交通事故が軸になっていますが、それ以外だと、動物の事件をよく扱っています。最近はペットも保険対象のものが多いので、よく相談も来ますし、裁判も交渉もあります。
あとは教育関係ですね。学校や幼稚園、保育園で起きた事件事故もやっています。
保険金の不正請求関連では接骨院の関与する不正請求とか。
こういったものの訴訟前の証拠保全、訴訟、不正請求対応も結構なウエイトを占めています。

いつどんな時でも相談しやすい空気感

社内の普段の雰囲気、空気感を教えてください。

冨田弁護士

声が大きいよね(笑)。

寺澤弁護士

元気はいいんじゃないですか?
みんなめちゃくちゃ明るいと思います。
プレッシャーのかかる事案とか苦しい事案とかやっぱりありますし、仕事量も決して少なくはないので、それぞれがプレッシャーや苦しみを持っている中でも、みんな明るいので気持ち的に暗くなることはないですね。

冨田弁護士

みんな、他の人に対して非常に興味を持っていますよね。
それぞれの席から顔は見えないけど、他のブース(*)で盛り上がっていたら結構意識がそっちに行きません? *当事務所では弁護士一人一人に執務用のブースが設けられています。

真之介弁護士

あー、話に入りたくなってうずうずしちゃう時あるよね。

寺澤弁護士

面白そうな事件の話してるな、とか。

真之介弁護士

(過失割合の検討などで)防犯カメラの映像を見て盛り上がっている2人がいたら、割って入って全然担当じゃないのに一緒に観たりしてるね。

冨田弁護士

逆に、ほっといてくれっていう人は興味を持たれすぎてキツいかもしれないですね。

寺澤弁護士

でも、そこでお互いがどんな事件を担当しているか知ったり、会話が盛り上がったりするじゃないですか。あれ良いですよね?

真之介弁護士

冨田弁護士と寺澤弁護士は本当によく議論しているよね。
同期同士でちょっとしたことでも相談できるのは、先輩に相談しに行くとかボスに相談しに行くのとは少し違って、きっとこれから入所される人から見ても、直近の先輩同士が仲悪かったりすると雰囲気悪くなるから、仲が良いのはすごく良いと思う。 あとはどう?

寺澤弁護士

ボスに遠慮するみたいなのはないですよね。 弊所のルールで、質問とか相談があったらどんなに忙しくても絶対に仕事を止めて、質問者の方を向いて回答するというルールがあるじゃないですか? このルールのおかげで1年目の時はたくさん質問しましたけどね(笑)。

真之介弁護士

下の期の弁護士はわからないこととか、悩んでいることを上に相談できなくて1人で抱えてしまう人もいると思うからね。

冨田弁護士

最初はそういうルールがあるって言われていたとしても、本当に聞いたり答えたりしてくれるかなって不安もありましたけど、入ってみたら嘘偽りなくきちんと話を聞いてくれましたね。

真之介弁護士

今でも相談するときあるでしょ?

寺澤弁護士

行きますね。 「こう考えてるんだけど、どう思いますか?」っていうときは、質問に行きますね。
あとは、真之介弁護士がこういう事案やってたな、って何となく覚えていたりすると「こういう資料ありませんか?」とか言ったりしますよね。

真之介弁護士

こういう裁判例があるよ、みたいな感じで相談に乗れるのはいいよね。
そこは縦の関係の距離感が近いことのメリットかもしれない。

寺澤弁護士

それが本当に風通しが良いという意味なんじゃないですかね。
仕事のことに関しては、先輩とか上司だからっていう遠慮はないですね。

仕事の中で大変なのはどんな時ですか?

真之介弁護士

僕らの仕事って初動が1番忙しいよね。
訴訟が打たれてから初めて相談が来て、すぐに第1回の裁判があって、最初はもちろん簡易的な答弁になることも多いんだけど、1ヶ月後までに戦略を立てて実行しなきゃいけない段階が来るから、いかに早く資料を見て、無い資料を確認して、どうすれば無い資料を取り付けられるのか、その見立てが早ければ早いほど、方向性が変わってくるから、その初速が必要だなと思います。
その資料が必要なことに終盤で気づいても遅いって時もあるから、何か手を打たなきゃいけないというタイトさが大変な時もありますね。

冨田弁護士

時間の問題はどうしてもつきまといますよね。

真之介先生

そうだね。 ただ他の弁護士業務を見ていると、刑事事件や倒産事件だと、3日以内に対応しないとどうしようもないっていう、徹夜が当たり前な分野もあるなか、訴訟がメインだと次の答弁が1、2か月に1回とかちゃんとリズムが決まってるのは、スケジュール立てやすいよね。
家族で旅行に行きたいってなったときも、自分がそれまでにちゃんと反論を書いておけば不測の事態が突然生じることはあんまりないじゃん。

冨田弁護士

確かに。 しかもうちの事務所は最初に訴訟をたくさんやらせるスタイルだから、そういう意味ではスケジュールを立てやすいかもしれないですね。

真之介弁護士

そうそう。 突然トラブルが起きて、寝れない日々が続く…っていうドラマチックなことは起きないよね。

寺澤弁護士

徹夜をしなきゃどうにもならないとか、2日寝てませんみたいなことは絶対ならないですね。
裁量権があるからこそ、自分でスケジュールを組みながら、戦略を立ててやっていくところに面白さを感じます。

「いかに仕事を楽しそうにやっているか」が選んだ決め手

新田・天野法律事務所を選んだ理由・きっかけはなんですか?

真之介弁護士

就職活動当時、僕は大手から中小規模の事務所まで結構いろんな法律事務所を見た方だと思います。少しでも興味があるところに履歴書を送っているなかで、新田・天野法律事務所の面接に来たのがきっかけでしたね。
基本的には民事訴訟や訴訟裁判に興味があったので「やっぱり弁護士になったら裁判でしょ?」みたいな安易なノリで(笑)。 でも、よくよく調べてみると訴訟を全然やらない事務所もあるわけで。
そんななかで、ここは訴訟に力を入れているんだと1番感じられたし、傍聴もさせてもらって「この人たちの下だったら訴訟がたくさん経験できるのではないかと思って、この事務所に魅力を感じました。
冨田弁護士には僕が採用担当の時、「代表の新田の証人尋問が近日中にあるんだけど見に来ない?」って最終面接の近くで誘ったよね。

冨田弁護士

そうですね。 傍聴に行った事案の概要は本当に駆け足で真之介弁護士から簡単に教えてもらったぐらいなんですけど、尋問以外でも、喋り方や立ち居振る舞いって重要じゃないですか。それを見て圧倒されたのが正直なところです。
尋問なので当然相手の弁護士や裁判官もいるなかで、最も新田弁護士の存在感が1番強かったですね。

真之介弁護士

もちろん。我々法廷弁護士たるもの、そのすべてが見られてますからね。
法廷での振る舞いや尋問のテクニックは弁護士のスキルとして重要だとうちの代表たちは考えているので、ぜひ見てほしかったし、それだけ自信があったんだと思うので、見てもらってよかったです。
寺澤弁護士はどうでしたか?

寺澤弁護士

僕も真之介弁護士と同じで、大きい事務所から小さい事務所まで、結構いろんな事務所を見て回ったタイプですね。
その中でも新田・天野法律事務所では、面接に行ったり、ご飯を食べたりしてるときにも腹抱えて笑って、単純に楽しかった記憶があります。 せっかく弁護士資格を取ったのに、ただ1つの歯車みたいに仕事をするよりは、自分の名前で「俺がこんな事件やりましたよ」と自慢できる弁護士になりたいと思っていて。 この事務所の全員からは「こんな事件があって」とか「こういうのをやっていて」と話をしてもらったので、自分もそうなりたいという想いがありました。 あとは、事務所の方針的にどんどん拡大していくというより、全員のクオリティが高くて、頼られる弁護士で仕事をする少数精鋭型だったので、自分もその一員になりたいと思ってこの事務所を選びましたね。
入所して、どんどん自分が成長しているのを1年目は特に感じました。

新田・天野法律事務所に入る決め手になった点を教えてください。

真之介弁護士

どちらかというと、僕は業務分野にはあまりこだわりがなくて、ボス2人と話をしたり、2人と一緒に事件に入ることで、常に新しい発見や学びがあるし、この人たちだったら別に全く違う領域の訴訟があっても、きっと面白い学びがあるんだろうなと思ってついてきました。 例えば大手の保険会社っていろんな弁護士がいると思うんですけど「ここぞ!」というときにうちのボスが呼ばれると、頼られている弁護士なんだと感じる時があるので、そういう意味でこの事務所がいいなと思いましたね。 2人はどうでした?

冨田弁護士

僕もやっている事案の中身よりも誰とやるかを重視しましたね。

寺澤弁護士

僕も業務分野というよりは、法廷、訴訟弁護士になりたい想いがあったけど、どの分野が良いとかは正直なかったので、決め手としてはいろんな事務所の面接に行ったり、説明会行ったりするなかで、1番仕事のことを楽しそうに話している事務所だったので、自分もここに入ったら楽しく仕事できるんだろうなと思って決めましたね。

日々新しい発見がある

新田・天野法律事務所に入ってから感じたイメージの違いはありましたか?。

真之介弁護士

それで言うと、新田・天野法律事務所の仕事って狭い業界なんじゃないかって入る前に思わなかった? 弁護士業務の中で、損害賠償と損害保険に特化した事務所って、弁護士業務全体の中ではニッチで、かなり狭いところを専門でやっているから。ずっと同じことの繰り返しはつまらないじゃないかって心配に思う人もいると思うんだけど、その点はどうでした?

寺澤弁護士

思いました(笑)。 入る前に真之介弁護士に「これって飽きたりとかしないんですか?」って聞きましたよね。

真之介弁護士

おぼろげに記憶がある(笑)。面接のときだよね。

寺澤弁護士

そうですそうです。 で、その時に「いろんな種類のいろんな職業、それぞれ事件の個性も違うから全く飽きないよ」って言っていて、実際入ってみたら、勉強することだらけで新しい発見ばかりなので全く飽きることはないですね。

真之介弁護士

そもそも損害賠償や損害保険って世の中のあらゆるところに関係しているから、時代とともに案件の種類も変わっていくんだよね。 最近だと、フードデリバリーの人が事故起こしたらどうなるの?とか。

寺澤弁護士

フードデリバリーの会社がどういう仕組みになっているかとか、報酬体系がどうなっているのかとか、アプリでどう表示されるかとか詳しくなりますからね。

真之介弁護士

そうしないと休業損害はどう認定したらいいのか、適正な金額はいくらなのかもわからないからね。
そういう意味では、世の中のいろんな分野の、普通は見れないディープな部分に踏み込んでいくから面白い仕事だよね。

寺澤弁護士

いろんなことに興味のある人だといいかもしれないですね。

冨田弁護士

確かに取り扱っている事案の幅が広いのは1つの魅力としてありますね。

真之介弁護士

そうだね。 あとは、割合的に見ると賠償側が多いから、世の中的に見たら加害者の代理みたいな感じで「ひたすら詫び続けなきゃいけないのか」みたいなイメージを抱く学生がもしかしたらいるかもしれないんだけど、そういうのは全然なかったね。
最初、私が入所したときは交通事故ばかりだったから「加害者側って面白いのかな?」という心配はあったけど、入ってみたらそんなことはなかったです。 むしろ最初こちらが加害者だと思っていたら形勢逆転することって全然あるので、そういう故意に悪いことを企む人を途中で見抜いて、逆転することもなくはないから、そういうのは面白いですね。

「興味を持って楽しめる人」と一緒に仕事ができたら嬉しい

新田・天野法律事務所でどんな人と一緒に仕事をしていきたいですか?

寺澤弁護士

事案とかについて楽しく共有できる人、上とか下とか関係なく議論して、何とかこの事件を解決しようぜという気持ちを持っている人がいいですね。 今いる弁護士のキャラクターは全然違うんですけど、全員が必ず事案について「勝ちたい」気持ちを持って取り組んでいるので、そこに対して同じ情熱を注いでくれる人の方が絶対合うんじゃないのかなと思います。

真之介弁護士

興味を持ってやると面白い発見があったり、それが決定的証拠になって形成逆転することは当然あるので、そういうことに対しての喜びを一緒に共有できる人が入って来てくれるといいですね。

寺澤弁護士

事案って面白いんですよね。 「こんな面白いことあったんですけど」ってみんなでよく話すじゃないですか。
でもそれって真剣に取り組んでいるからこそ面白さが出てくるんだと思うんです。

冨田弁護士

そうですね。 まだまだ成長曲線にある事務所なので、一緒に事務所を盛り立てていきたいという人を求めるって感じですかね。

真之介弁護士

そうだね。 忙しいけど、その中で現場に足運んで、近所の人に話聞いたりして警察も見つけられていない目撃者を見つけたり、情報を手に入れたときがあったら、その日は1日潰れるかもしれないけど、それが後で決定的証拠になることもあるから、そういうのに対しての、やりがいや喜びを感じてくれると忙しさも報われたりするかなって。
一生懸命頑張って得られる楽しさがあるので、そういうことを一緒に楽しんでやってくれる人が入ってくれると嬉しいです。